自律神経が弱くなっている人に高麗人参

自律神経が弱っている=自律神経失調症は病気かどうかの議論も別れるところではありますが、実際にはその自律神経の不調で苦しんでいる方が多くいらっしゃることも事実です。 また、その症状が出たからと言って、病院で検査を受けても身体としてはどこにも異常が見当たらないこともあります。

つまり、現在の体の状態が良い状態の時と比べてバランスが崩れているような状態のことを言います。 このように自律神経が弱くなっている人に対する高麗人参の効果について考えてみます。

自律神経が弱っている状態=自律神経失調症になると、自律神経の中の交感神経と副交感神経のバランスが崩れている状態であると考えられます。 その結果、自律神経が司る身体の機能としての、呼吸や血液循環、消化吸収機能、体温調節機能などが狂ってしまうことで、運動したわけでもないのに動悸や息切れがする、いつも頭痛がする、よく眠れず体がだるいと言ったような状態になるのです。

自律神経失調症の原因には生活環境の乱れや環境の変化、ホルモンバランスの崩れなどがありますが、最も大きいのはストレスであると考えられています。 ストレスがかかったときに、感情をコントロールする大脳周辺系が異常に興奮することによって自律神経の中枢となっている視床下部がコントロールする交感神経と副交感神経のバランスを崩してしまうことになるのです。

高麗人参は古くから不眠や抑うつ状態などの精神的症状の改善に適用されています。 高麗人参の有効成分のひとつであるジンセノサイドはジオール系、トリオール系、オレアノール系の3種類に分類されます。

ジオール系は中枢神経の抑制力があり、鎮静作用を持っています。 トリオール系は中枢神経を刺激し、興奮作用があります。 オレアノール系には免疫機能を活性化する機能があります。

この中でもジオール系に分類されるRb1が向精神作用を強く示していることが確認されています。 また、ジンセノサイドにはストレスを受けたときに分泌されるコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが必要以上に分泌されることコントロールする効果もあります。

このように、高麗人参に含まれるジンセノサイドが自律神経のバランスを調整し、ストレスを緩和することで興奮した神経を鎮静化でき、精神を安定化することができるのです。 自律神経が弱っているという診断はなかなか難しいもので、具体的に現れている頭痛や動悸、大腸炎などといった症状への対処療法となることも多くあります。

また、自律神経のバランスを整えるためには精神的な対処が必要であることから神経科や心療内科へ通うことが必要な場合もあります。 医師による治療をより効果的にする目的で高麗人参を摂取することが効果的なのです。

自律神経は自分でコントロールできずに外的なストレスの影響を強く受けます。 その予防としてストレスに対する耐性を高めていくためにも高麗人参の日常的な摂取とともに規則正しい生活を心がけて常に安定した心身の状態を保つように心がけましょう。