高麗人参はサポニンがポイント

漢方薬の王様と呼ばれる高麗人参には多くの栄養成分が含まれていて、肉体疲労の回復や生活習慣病の予防などにとどまらず精神的な病にも効果があることから紀元前の昔から重宝されてきました。 その効果の元になるのが豊富な栄養分の中でもサポニンなのです。

特に高麗人参に含まれるサポニンは人参サポニンとかジンセノサイドと呼ばれています。 サポニンの特徴のひとつに発生した泡が水に溶けづらいということがあります。

高麗人参を煎じたときに立つ泡はこのサポニンによるものです。 平安時代の頃にはこのサポニンの泡をシャンプーの代わりにしていたのです。

また、サポニンには殺菌作用や抗炎症作用を基本として疲労回復や免疫力の増強、血流の促進などをサポートする役割があります。 サポニンには前述のように様々な効能があります。

とりわけ、高麗人参のサポニンは圧倒的な種類と含有量を特徴とする特殊なものが多く、種類も多岐にわたっています。 そして、脂質や糖質などの代謝を良くし、ウィルス感染を防御する作用やがんの転移抑制作用など多くの効能があります。

これらの効能から高麗人参は不老長寿の薬と呼ばれたり万能薬と呼ばれたりします。 高麗人参の効能はこのサポニンによるところが大きいのです。

もう少し高麗人参のサポニンによる具体的な効果を見てみましょう。

まずは殺菌や抗菌効果です。 この作用によって細菌に負けない免疫力をつけることができます。 風邪やインフルエンザなどの細菌やウィルスだけでなく、がんなどの悪質な物質に反応するなど自然治癒力を向上することができます。

また、代謝促進の機能もあって、糖質や脂質の代謝を良くする機能をダイエットのサポートとして活用できます。 血管を拡張する機能によって血流をスムーズにする効果があり、末端の毛細血管にまで血液がしっかり行き届くため全身の基礎代謝を向上できます。

そして血中のコレステロール値や中性脂肪値を抑える効果やストレス発散の効果もあって、生活習慣病の予防や改善が期待できます。 このような血行促進作用によって肌の細胞の新陳代謝が良くなって、シミやしわが解消されるなどの美容効果やアンチエイジング効果が得られます。

高麗人参に含まれるサポニンの種類や含有量はその加工方法や原産地によって異なります。 最も多くの量が含まれているものは紅参の六年根です。

ジンセノサイドと呼ばれるサポニン群が多く含まれるのはその皮の部分なので、皮を剥かずに加工された紅参が多くの量のサポニン群を含んでいるのです。 また栽培年数が長いほど多くのサポニン群を含むことになり、最もサポニン群を多く含むことになる紅参の6年根が高麗ニンジンの中でも最も高品質のものなのです。