リウマチの症状の改善に高麗人参

 関節やその周囲の骨や腱、筋肉などに痛みが起きる病気をリウマチ性疾患とか単にリウマチと呼びます。
 リウマチは免疫異常により主として手足の関節が腫れたり痛んだりする病気で、進行すると骨や軟骨が壊れて関節が動かせなくなり、日常生活に大きな支障をきたすことになるのです。
 そんなリウマチの症状に対して高麗人参はどのように働くのでしょうか?

 本来免疫は外部から体内に侵入した細菌やウィルスを破壊するものです。
 しかし、この免疫機能に何らかの原因で異常が発生すると自分自身の細胞や組織を攻撃し、破壊してしまうことがあります。
 そして攻撃された組織が炎症を起こし、関節に痛みや腫れと言った症状が出るのがリウマチです。

 通常は外部から侵入した外敵を攻撃するはずの免疫機能がなぜ自分自身の組織を破壊するようなことになるのか、明確な原因はわかっていませんが免疫機能の中心となる白血球の異常と考えられています。
 白血球の異常により情報伝達を行うサイトカインと呼ばれるたんぱく質が異常に増えてしまうのです。

 白血球は骨髄で作られますので、骨髄に異常があることが考えられますし、免疫細胞の約6割が腸にあるとも言われていますので腸内環境の異常も見逃せません。
 臨床的結果から、高麗人参は骨髄に作用してヘモグロビンを豊富に持った赤血球を作るのみならず、白血球や血小板を増やす効果が確認されています。

 赤血球の生成や白血球の生成に関わる骨髄の機能を活発にすることで免疫機能の正常化に寄与していることが考えられます。
 高麗人参の有効成分であるアルカロイドがたん白質の異常をキャッチしてバリア機能をサポートすることで、サイトカインの生成を制御することで免疫機能の正常化に役立つのです。

 また高麗人参の持つ、腸内環境を整える効果によって免疫細胞修復させることや、身体のバランスを整えて老廃物の排出をサポートすることや抗酸化作用で痛みを和らげることもリウマチへの効果として期待できます。
 高麗人参は漢方薬ですので、短期での効果は期待できません。

 リウマチが発症した場合には早期治療が最も重要です。
 症状が出てきたらなるべく早く専門の医療機関で検査を行って治療を受けることが大切です。

 その治療と並行して高麗人参を服用すると高麗人参の持つ免疫力向上作用によって症状の改善が期待できますし、高麗人参に含まれるサポニンの効果でストレス緩和にも役立ちます。
 また、生活習慣や食生活の改善も必要です。

 全体的な治療方法に関しては医師の指導のもと可能性のあるものは取り入れていくようにしましょう。