足の辛いむくみに高麗人参はいかが?

一日中の立ち仕事や、座りっぱなしのデスクワークのとき、気がつくと靴がきつくなっているといった経験はありませんか?時には指で押すとその後がくっきりと残るまでパンパンになっています。 このような状態のことをむくみといい、医学用語では浮腫(ふしゅ)と言って、女性によくみられる症状のひとつです。 このようなむくみにも高麗人参の効果はあるのでしょうか?

むくみが生じるのは皮下に過剰な水分が溜まってしまうためなのです。 人の身体の中の水分は細胞の外にあるもの、細胞と細胞の間にある間質液として存在するもの、血液の成分として存在するものに大別されます。

間質液は毛細血管の壁にある小さな穴を通して出し入れされています。 長い時間の立ち仕事やデスクワークで足に溜まった血液を重力に逆らって心臓に戻すことができなくなって滞留すると、そこに水分が溜まってしまうことになるのです。

また、血液を押し上げるためには筋肉の働きが重要ですが、女性はその筋肉量が少ないのでむくみを起こしやすいのです。 長時間の起立状態以外にも、冷え症や血行不良、水分や塩分の取りすぎや下肢静脈瘤に肝臓や腎臓機能の低下などがむくみの原因として考えられます。

このようなことからむくみの症状を緩和させるためには日頃から血行をよくして冷え症や肝機能および腎機能の低下を防ぐように心がけておくことが大切です。

高麗人参の特徴である有効成分の中にアルギニンがあります。 アルギニンには血管拡張作用があるので、血管を広げて血流を改善することができます。

また、別の有効成分にジンセノサイドと呼ばれるサポニンがあります。 血行を悪くする原因の一つに血小板の凝固があります。 このサポニンには血小板の凝固を防ぐ作用や、血液内のコレステロール値を下げて、コレステロールを体外へ排出する効果があります。

高麗人参の効能には血液の流れをよくする以外にも、代謝を上げる効能や自律神経を整えることによって冷え症を改善する効果、肝臓におけるタンパク質合成を高めて肝機能を補助し、抗酸化物質の生産量を回復させることで低下した腎機能を回復させるといった様々な効果があります。 このような効果が相まって、むくみを抑える効果が期待できるのです。

高麗人参は漢方薬ですので、日常から継続的に摂取することでむくみが起きにくい身体にしておくことが大切です。 また、高麗人参のみにその効果を期待するのではなく、食生活や生活習慣の見直しも行って健康な体を維持できるように心がけましょう。