高麗人参に含まれるアルカロイドって?

高麗人参は多くの栄養成分を含んでいます。 特に多くの種類のサポニンが含まれていることが特徴です。 これまでこのサポニンが注目されていましたが、最近ではアルカロイドも注目されるようになりました。

アルカロイドは有機化合物の総称で、アルカリのようなものを表す意味で使われています。 一体このアルカロイドとはどのようなものなのでしょうか?

近年、アルカリ性食品の健康効果が注目されるようになってきました。 食品は大きく分けると酸性食品とアルカリ性食品に分けられます。

酸性食品として代表的なものには豚肉や牛肉などの肉類やカツオ、ブリ、ホタテなどの魚介類に多く、アルカリ性食品にはワカメや昆布、干しシイタケ、ホウレンソウやキャベツにニンジンなどの海藻類、きのこ類や野菜などがあります。 高タンパク、高脂肪になりそうな食品が酸性に多く、生活習慣病の改善に効果があるのがアルカリ性食品なのです。

高麗人参に含まれるアルカロイドはアルカリ性に似た窒素化合物に属する塩基性の植物成分で、ナス科やケシ科、キンポウゲ科、アカネ科などに属する植物に多く含まれています。

モルヒネやコカイン、ニコチン、カフェイン、キニーネ、ストリキニーネなど医薬品や農薬として使用されるものがあることから、その毒性に注意する必要があります。 毒性があるとはいっても、それは一定の量を超えた場合に毒性が出てきますが、高麗人参に含まれる量は毒性が気になる量ではありません。

アルカロイドの効果に3つあります。 一つ目は免疫力向上です。

つまり、自然治癒力が高まるのです。 体内に入ってきた細菌を退治するのはマクロファージとBリンパ球から分泌されるリンホカインです。

アルカロイドはマクロファージとBリンパ球の機能を活性化させることによって免疫力や自然治癒力を向上させるのです。 近年ではエイズに対する効果やガンの予防や改善効果の研究も進められています。

二つ目はアンチエイジング効果です。 人間の細胞は活性酸素によって酸化することで老化していきます。 アルカロイドはアルカリ性なのでこの活性酸素と結合して中性になり、酸化を遅らせることができ、アンチエイジング効果があります。

三つ目は細胞の修復効果です。 体内のホルモンバランスが崩れたときに細胞が傷つくのを最小限に食い止めます。

また、細胞を増殖させる効果もあるのです。 高麗人参のアルカロイド含有量はサポニンの含有量に比べると少なく、乾燥した50kgのものから2.5kg程度しか取れないのです。

アルカロイドは多量の服用によって毒性が出ますが、高麗人参に含まれるアルカロイドの量はそれを気にする必要がない量なのです。 これまで高麗人参の摂取しすぎで毒性が認められたことはありません。 安心してアルカロイドの効果を期待していただけます。

アルカロイドを適量含んでいる高麗人参の服用でストレスに負けない体づくりに取組んで行きましょう。